ブレア・ラビット🐇~Morris series 第三弾~
2018.10.27(Sat)
みなさま、こんにちは。
最近朝晩が特に冷えますね。私はここ最近ずっと鼻声です…
みなさまも体調にはどうぞお気を付けくださいませ。
さて、今回はMorris series第三弾として、「ブレア・ラビット(Brer Rabbit)」をご紹介いたします。
こちらは1882年にモリスによって「インディゴ抜染」の為に作られたデザインです。
(「インディゴ抜染」とは、インディゴに染めた生地の上に特殊な糊をのせると白く脱色される性質を利用した染色方で、
ステンシルのように型紙の模様を切り抜いた部分に糊をのせ脱色し、柄を出しています)
このデザインは、モリスが自分の子どもたちに読み聞かせていた『レムスおじさん』に出てくる賢いうさぎがモチーフとなっています。
『レムスおじさん』という物語は、アメリカ人小説家のジョエル・チャンドラー・ハリス(1848-1908)が、
『アトランタ・コンスティテューション紙」という新聞上で連載していたお話です。奴隷出身の老召使であるレムスおじさんが、
主人公の白人少年にユーモアを交えて黒人民話を語り伝えるという設定で、その民話の中にウサギやキツネが登場します。
物語の内容をかいつまんでお話しします。この物語に出てくるのは、とても賢いウサギ、それに意地悪なキツネとクマです。
隙あらば自分を食べようとしてくるキツネとクマから逃れるため、うさぎはどこかにあるという「笑いの国」を目指して旅立ちます。
道中たびたびキツネとクマから意地悪な邪魔をされますが、
賢いウサギは知恵を絞って難を逃れます。しかし、一瞬のスキを突かれてとうとうウサギはキツネに捕まってしまいます。
いよいよ食べられそうになったとき、ウサギはまたまた頭を回転させてこう叫びます。
「食べられるのはいいけど、あのいばらの茂みにだけは投げ込まないでおくれ!」
それを聞いた意地だ大好きなキツネとクマは大喜びで、ウサギをいばらの茂みの中へ投げ込みます。
しかし、これもウサギの策略でした。
いばらの中で生まれ育ったウサギにとって、いばらの茂みは快適な世界。
大笑いしたウサギは、自分にとっての「笑いの国」が今まで住んでいたこの場所だと気づき、また元の家で暮らす、
というストーリーです。(モリスのデザインの中でもウサギがいばらの中にいますね🐇)
ちなみに、このお話、実はディズニーランドのスプラッシュマウンテンの設定でも使われています。
水しぶきをあげてダイブする、あの場面が、ウサギがいばらの茂みに投げ込まれるシーンとなっています。
意外と深い(?)Morris series 第三弾でした!
最後になりましたが、当店では、ブルーとレッド2色をご用意しております。
いばらのなかに幸せを見つけたウサギ、ぜひ直にご覧になってみてください♪👀🐇